NAGOYA / SHOP INTERIOR COST

名古屋の店舗内装費用相場

店舗の内装費用は「坪単価 × 坪数」でおおまかに把握できます。 ただし同じ業種・同じ坪数でも、物件がスケルトンか居抜きか、設備をどこまで入れ替えるかで金額は倍近く変わります。 まずは何にいくらかかるのかを分解して理解することが、予算オーバーを防ぐ近道です。

このページでは、内装費用の内訳、業種別・物件状態別・坪数別の目安、費用が高くなりやすいポイント、 見積もりで確認すべき項目を、はじめて店舗を持つ方にも分かるように整理しました。 掲載している金額はすべて一般的な目安です。実際の費用は物件状態、坪数、設備内容、工事範囲によって変わります。

業種別の相場を見る 費用の内訳を見る

HOW TO THINK

名古屋で店舗内装にかかる費用の考え方

「内装費用」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは工事費だけですが、 実際に開業までに必要なお金はもっと広い範囲に及びます。 最初にこの全体像を押さえておくと、見積もりを見たときの判断が変わります。

  1. 01

    内装工事費は総投資額の6〜8割TOTAL INVESTMENT

    開業にかかるお金のうち、内装工事費が占める割合はおおむね6〜8割です。残りは物件取得費(保証金・礼金・仲介手数料)、厨房機器やサロン機器などの設備、家具、看板、レジやPOS、そして工事期間中の家賃です。内装工事費だけで資金計画を立てると、開業直前に必ず足りなくなります。総投資額から逆算して内装にかけられる上限を決めるのが順序として正しいやり方です。

    考え方の目安:内装工事に600万円かけるなら、総投資額は800〜1,000万円規模で見積もっておく。

  2. 02

    坪単価は「何が含まれるか」で意味が変わるUNIT PRICE

    坪単価は比較の入口として便利ですが、含まれる範囲が会社ごとに違います。床・壁・天井の仕上げまでを坪単価とする会社と、電気・給排水・空調まで含める会社では、同じ「坪30万円」でも中身がまったく違います。厨房機器やサロン機器はほとんどの場合が別枠です。坪単価の数字だけを並べても比較にならないため、必ず内訳を確認してください。

    確認事項:その坪単価には電気・給排水・空調・厨房設備・什器のどこまでが含まれますか。

  3. 03

    費用は物件で決まる部分が大きいPROPERTY

    同じ業態・同じ坪数でも、物件によって工事費は大きく変わります。電気容量やガス容量が足りなければ増設工事が必要になり、排水の位置が遠ければ床を上げることになります。排気ダクトを屋外へ通せない物件では、業態そのものを見直すことにもなりかねません。物件を契約してから内装会社に相談すると、これらが「決定済みの制約」として費用に乗ってきます。契約前に相談することが、いちばん効果の大きいコスト対策です。

    確認事項:物件の内覧に同行してもらえますか。契約前に概算を出してもらえますか。

  4. 04

    回収できる投資かどうかで判断するPAYBACK

    内装は安ければよいというものではありません。想定客単価と席数、営業日数から月商を見積もり、その利益で投資を何年で回収できるかを考えます。回収期間が長すぎる計画は、内装のグレードを落とすか、物件そのものを見直す判断が必要です。逆に、集客に直結する部分(ファサード、看板、照明)を削りすぎると、売上が立たず結果的に高い買い物になります。

    考え方の目安:内装投資の回収期間を3〜5年以内に収まるかどうかで、予算上限を判断する。

BREAKDOWN

店舗内装費用の主な内訳

見積書は会社によって項目の立て方が違いますが、費用の中身は次の13項目に分けて考えると理解しやすくなります。 割合はスケルトン物件で新装する場合の一般的な目安です。業種や工事範囲によって変わります。

  1. 01

    設計・デザイン費DESIGN

    コンセプトづくり、平面図・什器図の作成、3Dパースの制作、工事中の監理にかかる費用です。設計施工を一括で請け負う会社では工事費に含めているケースが多く、設計事務所に依頼する場合は工事費とは別に発生します。無料の範囲がどこまでかは会社ごとに異なるため、最初に確認しておく項目です。

    目安:工事費の5〜15%程度、または坪単価に含まれる。

  2. 02

    内装工事費INTERIOR WORK

    間仕切りの造作、下地組み、仕上げ工事など、空間そのものをつくる工事の総称です。見積書で「内装工事一式」とまとめられていることが多い部分ですが、ここが一式表記のままだと、どこを削ればいくら下がるのかが判断できません。項目別に分けてもらうよう依頼してください。

    目安:工事費総額の40〜60%程度。

  3. 03

    電気工事ELECTRICAL

    配線、コンセント、分電盤、スイッチの設置にかかる費用です。使用する機器が多い業種ほど大きくなります。物件の主幹容量が不足している場合は、電力会社への申請と引込の増設工事が別途必要になり、数十万円規模の追加になることがあります。動力(三相200V)が必要な機器を使う場合も同様です。

    目安:工事費総額の8〜15%程度。容量増設が必要な場合は別途。

  4. 04

    給排水工事PLUMBING

    給水管・排水管の敷設、シンクや手洗いの設置、給湯器の設置にかかる費用です。排水は自然勾配で流す必要があるため、既存の排水位置から離れた場所に水回りを設けると、床を上げる工事が加わって金額が上がります。飲食店や美容室では、この項目の比重が大きくなります。

    目安:工事費総額の5〜15%程度。水回りの多い業種は上限寄り。

  5. 05

    空調工事AIR CONDITIONING

    エアコンの本体費用と設置、ダクトの配管にかかる費用です。既存のエアコンを流用できるかどうかで金額が変わりますが、能力不足のまま流用すると夏場に効かない店になります。間仕切りを設ける場合は空調の分岐が必要になり、追加費用が発生します。

    目安:工事費総額の5〜12%程度。

  6. 06

    厨房設備KITCHEN EQUIPMENT

    飲食店で最も金額が読みにくい項目です。コンロ、フライヤー、オーブン、冷蔵庫、製氷機、食洗機などの機器本体に加え、排気フード、ダクト、グリストラップの設置工事が必要になります。機器本体は内装工事費とは別枠で計上されるのが一般的で、中古機器を使えば大きく抑えられますが、保証や耐用年数とのバランスで判断します。

    目安:機器本体で100〜400万円規模。設置工事は別途。

  7. 07

    照明工事LIGHTING

    照明器具の費用と設置工事です。器具のグレードで金額が大きく変わるため、予算調整の対象になりやすい項目でもあります。ただし美容室のカラー確認や、飲食店の料理の見え方、物販店の商品の色味は照明の質に直結します。演色性や色温度が売上に関わる業種では、ここを削りすぎない判断が必要です。

    目安:工事費総額の3〜8%程度。

  8. 08

    床・壁・天井FINISHING

    仕上材の費用と施工費です。クロスかモルタルか、塩ビタイルか無垢材かで単価が変わります。面積が大きいぶん、材料のグレードを一段落とすだけでまとまった減額になる部分です。ただし厨房や水回りの床は、清掃性と滑りにくさが求められるため、単価だけで選ぶと後悔します。

    目安:内装工事費の中核。仕上材のグレードで数十万円単位の差が出る。

  9. 09

    造作家具CUSTOM FURNITURE

    カウンター、レジ台、収納棚、ベンチシートなど、その店に合わせてつくる家具です。既製品を買うより高くなりますが、寸法が合うぶん空間を無駄なく使えます。予算が厳しい場合は、目に触れる部分だけ造作にして、バックヤードの収納は既製品にするといった使い分けが有効です。

    目安:工事費総額の10〜20%程度。

  10. 10

    看板・外装SIGN & FACADE

    ファサードの工事、袖看板、ファサード看板、サインの製作と設置費用です。集客に直結する部分でありながら、予算が足りなくなったときに最初に削られがちな項目でもあります。テナントビルでは看板の設置場所やサイズが管理規約で決まっている場合があるため、契約時に確認しておきます。

    目安:20〜100万円程度。大型の外装工事は別途。

  11. 11

    消防・保健所対応COMPLIANCE

    消防設備(自動火災報知設備、誘導灯、消火器)の設置や、届出に伴う図面作成の費用です。間仕切りを追加すると感知器の増設が必要になるなど、設計変更に連動して発生します。保健所の営業許可・開設届に必要な設備(シンクの数、手洗い、消毒設備)も、この段階で要件を満たしておく必要があります。着工後に判明すると手直し工事になり、費用と工期の両方に影響します。

    目安:届出関連で数万円〜、設備の追加が必要な場合は数十万円規模。

  12. 12

    原状回復・解体費RESTORATION

    既存の内装を撤去する解体費と、退去時に物件を元の状態へ戻す原状回復費です。居抜き物件で前テナントの造作を撤去する場合は、着工前の解体費が発生します。原状回復は退去時の話ですが、入居時の工事内容がそのまま将来のコストになるため、契約書の条項を先に読み込んでおくべき項目です。移転の場合は、新店舗の工事と現店舗の原状回復が同時に発生します。

    目安:スケルトン戻しで坪あたり2〜5万円程度。

  13. 13

    予備費CONTINGENCY

    着工後に判明する想定外の事態に備える費用です。解体してみたら下地が腐っていた、配管が図面と違う位置にあった、ビル側の指定業者による工事が必要だった。こうした追加は珍しくありません。予備費を組んでいないと、追加が出るたびに仕様を落とす判断を迫られます。見積書に含まれていない場合は、自分で確保しておく費用です。

    目安:工事費の5〜10%程度を別枠で確保しておく。

※割合・金額はいずれも一般的な目安です。実際の費用は物件状態、坪数、設備内容、工事範囲によって変わります。

BY INDUSTRY

業種別の店舗内装費用相場

スケルトン物件から新装する場合の目安です。設備工事の量が多い業種ほど坪単価が上がります。

クリニック・歯科が坪40〜80万円で最も高く、オフィスが坪15〜35万円で最も低い。
業種別の坪単価|業種の違いに見えますが、実際に金額を分けているのはその業種が必要とする設備の重さです。数値は下の表と同じものです。
業種別 坪単価の目安(スケルトンからの新装/名古屋エリア)
業種坪単価の目安15坪の場合費用が上振れしやすい要因
飲食店(居酒屋・レストラン)30〜60万円約450〜900万円厨房機器、排気ダクト、グリストラップ、ガス容量
カフェ・ベーカリー30〜55万円約450〜825万円製菓・焙煎設備、給排水の移設、造作カウンター
美容室・ヘアサロン25〜45万円約375〜675万円シャンプー台の給排水、電気容量、照明、ミラー什器
クリニック・歯科40〜80万円約600〜1,200万円医療設備、レントゲン室の防護、空調、動線の分離
物販・アパレル20〜40万円約300〜600万円什器、照明計画、ファサード、防犯設備
オフィス15〜35万円約225〜525万円間仕切り、LAN配線、空調の増設、消防設備
小規模店舗(10坪以下)20〜45万円10坪で約200〜450万円坪数が小さいほど坪単価は割高になりやすい

※編集部が一般的な相場をもとにまとめた目安です。実際の費用は物件状態、坪数、設備内容、工事範囲によって変わります。正確な金額は必ず複数社に見積もりを取ってご確認ください。

  1. 01

    飲食店坪30〜60万円

    設備工事の比重が最も大きい業種のひとつです。厨房機器の本体費用に加え、排気ダクトを屋外まで通す工事、グリストラップの設置、ガス管の増径、電気容量の増設が重なると、内装の仕上げにかける予算が圧迫されます。逆に言えば、物件選びの段階でこれらの条件が整っていれば、同じ予算でも仕上げに回せる金額が増えます。

    あわせて読む:名古屋の飲食店内装業者比較(厨房・給排水・換気など10項目の注意点を解説)

  2. 02

    カフェ坪30〜55万円

    飲食店の中では設備が軽めですが、焙煎機や製菓設備を入れる場合は排気と電気容量の要件が上がります。カフェは客単価が比較的低いぶん、投資額の回収に時間がかかりやすい業態です。世界観をつくり込みたい気持ちと、回収可能な投資額のバランスをどこで取るかが最大の論点になります。造作カウンターや什器にどこまでかけるかで、総額が数百万円単位で変わります。

    費用配分の目安:設備を絞り、客席とカウンターの見せ方に予算を寄せる判断が取りやすい業種。

  3. 03

    美容室・ヘアサロン坪25〜45万円

    シャンプー台の位置と台数が費用を左右します。既存の排水位置から離すと床上げが必要になり、金額も上がります。ドライヤーやスチーマーを同時に使う前提で電気容量が足りなければ増設工事が加わります。シャンプー台やセット椅子などのサロン機器は内装工事費とは別枠になるため、総投資額で見ておく必要があります。

    あわせて読む:名古屋の美容室内装業者比較(セット面・給排水・照明など14項目の注意点を解説)

  4. 04

    クリニック坪40〜80万円

    最も坪単価が高くなりやすい業種です。患者動線とスタッフ動線を分ける設計、待合の広さ、車椅子が通る通路幅、多目的トイレの確保が求められます。レントゲン室の放射線防護、歯科の給排水と圧縮空気の配管など、専門設備の工事も加わります。保健所への開設届は図面の内容と一致している必要があるため、設計段階からの相談が前提になります。

    費用配分の目安:医療設備が総額を押し上げるため、内装の仕上げは抑えめに配分されることが多い。

  5. 05

    物販店坪20〜40万円

    設備工事が少ないぶん、坪単価は抑えやすい業種です。費用の中心は什器と照明計画、そしてファサードになります。什器を可動式にしておくと季節ごとの売場変更に対応でき、造作で固定するより長い目で見て使いやすい場合があります。商材の色味を正しく見せる照明は、売上に直結するため削りにくい部分です。

    費用配分の目安:什器と照明、ファサードに予算を寄せ、内装の仕上げはシンプルにまとめる配分が一般的。

  6. 06

    オフィス坪15〜35万円

    店舗系より坪単価は低めですが、会議室の間仕切り、LAN配線、空調の増設が加わると上がります。間仕切りを設けると消防設備(感知器・スプリンクラー・非常照明)の追加が必要になる場合があるため、レイアウトを決める段階で確認します。退去時の原状回復条件は契約書で範囲が決まっているため、入居時の工事内容がそのまま将来のコストになる点にも注意が必要です。

    費用配分の目安:入居時の工事が将来の原状回復費に跳ね返る。可動式の間仕切りを選ぶ判断も有効。

  7. 07

    小規模店舗(10坪以下)坪20〜45万円

    総額は小さくなりますが、坪単価は割高になりやすい傾向があります。設計費、現場管理費、諸経費、職人の出面(一日あたりの人工)といった費用は、坪数が小さくても一定量かかるためです。10坪でも30坪でも、電気の分電盤やトイレは1つ必要という点も同じです。総額が小さいぶん、会社によっては受注の対象外となる場合もあるため、最低受注金額の有無を先に確認しておくと無駄がありません。

    確認事項:この規模でも対応してもらえますか。最低受注金額はありますか。

BY PROPERTY

物件状態別の費用の違い

同じ業種・同じ坪数でも、物件の状態によって工事費は倍近く変わります。 それぞれの特徴と、注意すべき点を整理しました。

  1. 01

    スケルトン物件坪30〜80万円/工期6〜10週間

    コンクリートがむき出しの状態から、床・壁・天井・電気・給排水・空調をすべてつくります。設計の自由度は最も高い一方、設備工事が丸ごと必要になるため総額は大きくなります。自分の業態に最適化した店をつくれる反面、想定より費用がかかりやすいのもこのタイプです。予算に対して坪数が大きすぎる物件を選ぶと、工事費が跳ね上がります。

    向いているケース:業態が明確で、レイアウトを一から設計したい場合。長期的に使う想定の物件。

  2. 02

    居抜き物件坪10〜35万円/工期2〜6週間

    前テナントの内装や設備が残っている物件です。使える設備が多いほど費用は下がり、工期も短くなります。ただし「安く済む」とは限りません。設備が老朽化していたり、業態が違ってレイアウトが合わなかったりすると、撤去と再設置で新装に近い金額になることがあります。造作や設備は「使えるか」ではなく「自分の業態で使いたいか」で判断してください。前の店の印象が残る点も、考慮しておく材料です。

    確認事項:契約前に内装会社と一緒に設備の状態を確認できますか。造作譲渡の対象と金額は明確ですか。

  3. 03

    既存店舗の改装個別見積もり/工期2〜6週間

    自分の店をリニューアルするケースです。営業を続けながらできるか、休業が必要かは工事内容で変わります。仕上材の貼り替えや照明交換は定休日・夜間の施工で対応できる場合がありますが、水回りの移設や電気容量の増設は設備を止めるため休業が必要です。休業日数そのものが機会損失というコストになるため、工期の短縮に費用をかける判断も検討に値します。

    確認事項:営業しながらできる範囲はどこまでですか。夜間・定休日の施工に対応してもらえますか。

  4. 04

    部分改装30万円〜/工期数日〜2週間

    店舗の一部だけに手を入れる工事です。クロスや床材の貼り替え、照明の交換、什器の追加、トイレの改修などが該当します。総額が小さいため、大手より地元の内装会社のほうが対応しやすい傾向があります。小さな工事でも、電気容量や消防設備に関わる変更があれば届出が必要になる場合があるため、範囲は事前に相談しておきます。

    確認事項:この規模でも見積もりを出してもらえますか。最低受注金額はありますか。

  5. 05

    原状回復を含む場合坪2〜5万円/工期1〜3週間

    退去時に物件を契約時の状態へ戻す工事です。どこまで戻すかは賃貸借契約の条項で決まっており、スケルトン戻しが条件の物件では相応の費用がかかります。移転の場合は、新店舗の工事と現店舗の原状回復が同時期に発生するため、資金繰りの山が重なります。また、ビル側が指定業者を定めているケースでは、相見積もりが取れず金額が下がりにくい点にも注意が必要です。

    確認事項:契約書の原状回復条項はどこまでを求めていますか。指定業者の定めはありますか。

※金額・工期はいずれも一般的な目安です。実際の費用は物件状態、坪数、設備内容、工事範囲によって変わります。

BY SIZE

坪数別の費用目安

設備工事の量によって同じ坪数でも金額は変わります。ここでは「設備が軽い場合」(物販・オフィス・小規模サロンなど)と 「設備が重い場合」(飲食店・クリニックなど)に分けた目安を示します。

坪数別 内装工事費の目安(設備の重さ別/名古屋エリア)
坪数想定される業態の例設備が軽い場合設備が重い場合
10坪個人サロン、テイクアウト専門店、雑貨店約150〜250万円約300〜450万円
15坪小規模飲食店、セット面4席の美容室約250〜400万円約500〜800万円
20坪居酒屋、カフェ、小規模クリニック約350〜550万円約700〜1,200万円
30坪レストラン、大型サロン、オフィス約500〜800万円約1,000〜1,800万円
50坪大型飲食店、複合施設、クリニック約800〜1,400万円約1,700〜3,000万円

※編集部が一般的な相場をもとにまとめた目安です。実際の費用は物件状態、坪数、設備内容、工事範囲によって変わります。

坪数が小さいほど坪単価は上がりやすい

  • 設計費や現場管理費は、坪数が小さくても一定額かかる
  • 分電盤・トイレ・給湯器は、10坪でも30坪でも1つ必要
  • 職人の出面(一日あたりの人工)は面積に完全には比例しない
  • 材料も、少量発注では単価が下がりにくい

坪数を決めるときの考え方

  • 必要な席数・セット面数から逆算して最小の坪数を出す
  • バックヤードと収納の面積を先に確保する
  • 広い物件は家賃だけでなく工事費・光熱費も上がる
  • 「広いほうが良さそう」で選ぶと、内装予算を圧迫する

COST DRIVERS

費用が高くなりやすいポイント

見積もりが想定を超える原因は、たいてい次のどれかです。多くは物件選びの段階で判断できます。

  • 電気・ガス容量の増設が必要になる

    使用予定の機器に対して物件の容量が足りず、引込の増設工事が発生するケース。電力会社やガス会社の工事を伴うため、費用だけでなく工期にも影響します。物件契約前に、機器リストを持って確認すれば避けられる追加です。

  • 水回りを既存位置から動かす

    排水は自然勾配が必要なため、シンクや厨房を既存の排水位置から離すと床を上げることになります。段差が生まれるうえ、工事費も上がります。水回りを起点に平面計画を組むのが定石です。

  • 排気ダクトを長く引き回す

    屋上まで立ち上げる、建物の裏側まで回す、といったルートになると、ダクトの材料費と施工費がかさみます。物件によっては経路そのものが確保できず、業態変更を迫られることもあります。

  • ビル指定業者による工事がある

    電気や消防、防水などをビル側の指定業者が施工する決まりの物件では、その部分は相見積もりが取れません。金額が下がりにくく、工程の調整も必要になります。契約前に規約を確認しておく項目です。

  • 解体後に想定外の状態が判明する

    下地の腐食、配管の位置違い、アスベストの含有など、開けてみないと分からない問題があります。とくに築年数の古い物件では起こりやすく、予備費を組んでいないと仕様を落として対応することになります。

  • 仕様変更を工事開始後に行う

    着工後の変更は、手戻りと材料の無駄が発生するため割高になります。図面と仕様は着工前に固め、変更が必要な場合も早い段階で判断するのが結果的に安く済みます。

  • 特注品・輸入品を多用する

    造作家具や照明器具を特注にすると、金額だけでなく納期も伸びます。納期が工期に影響すると、オープン日の後ろ倒しにつながります。こだわる箇所を絞るのが現実的です。

COST CONTROL

費用を抑えるためにできること

削る順番を間違えないことが重要です。営業に直結する部分を削ると、あとから直すことになり、 結果的に高くつきます。

効果が出やすい工夫

  • 物件を契約する前に相談する。設備条件の良い物件を選べれば、それだけで数十万〜数百万円の差になります
  • 居抜き物件で使える設備を活かす。ただし状態の見極めは必ず専門家と一緒に
  • 仕上材のグレードを一段落とす。面積が大きいぶん、減額の効果が出ます
  • 造作家具を絞る。目に触れる部分だけ造作にし、バックヤードは既製品に
  • 厨房機器やサロン機器に中古を検討する。保証と耐用年数とのバランスで判断を
  • 工期に余裕を持つ。急ぎの工事は割高になりやすく、材料の選択肢も狭まります
  • 優先順位を先に決めて伝える。「ここは譲れない/ここは任せる」を明確にすると減額提案が出しやすくなります

削ると後悔しやすい部分

  • 電気容量。不足すると営業中にブレーカーが落ち、増設は後からのほうが高くつきます
  • 換気設備。においや煙が残る店は、客足にも近隣との関係にも影響します
  • 動線と収納。毎日の運営効率に効く部分で、あとから変えるのが最も難しい箇所です
  • 照明の質。料理、髪色、商品の見え方に直結します。器具の数より質を優先する判断も
  • ファサード・看板。集客の入口を削ると、そもそも人が入りません
  • 予備費。これを削ると、追加が出たときに本体の仕様を落とすことになります

店舗内装業者の選び方を見る

CHECK THE ESTIMATE

見積もりで確認すべき項目

金額の大小より先に、見積書の中身がそろっているかを見てください。 比較できる見積もりになっていなければ、安いか高いかの判断そのものができません。

明細の粒度

  • 「内装工事一式」になっていないか
  • 床・壁・天井が分かれているか
  • 電気・給排水・空調が分かれているか
  • 数量と単価が記載されているか

含まれない費用

  • 厨房機器・サロン機器の本体
  • 家具・レジ・POS
  • 電気・ガス容量の増設工事
  • ロゴ・メニュー表などのデザイン
  • ビル指定業者による工事分

条件と前提

  • 見積もりの有効期限
  • 追加費用が発生する条件
  • 仕上材のグレード・品番
  • 諸経費・現場管理費の内訳
  • 消費税の扱い

工事の進め方

  • 工期と主要な工程
  • 現場監督の担当者名
  • 支払いの時期と比率
  • 引き渡し後の保証範囲と期間
  • 不具合発生時の連絡先

相見積もりを取るときのルール

  • 3社前後が目安。多すぎると打ち合わせ工数が開業準備を圧迫します
  • 全社にまったく同じ条件を伝える(坪数・業態・席数・設備・仕様・予算上限)
  • 性格の異なる3社を選ぶ(デザイン重視/設計施工一括/地元密着)
  • 他社の見積金額を伝えて値引きを迫るのではなく、条件をそろえて中身を比べる
  • 「なぜこの金額なのか」を説明できる会社かどうかを見る

安い見積もりを見たときの確認

  • 設備工事や消防設備が別途になっているだけではないか
  • 仕上材のグレードが他社より低くないか
  • 厨房機器・サロン機器が施主支給前提になっていないか
  • 工期が極端に短く、検査日程を織り込んでいないのではないか
  • 諸経費が計上されておらず、後から追加されないか

BEFORE INQUIRY

名古屋で内装会社に相談する前に準備すること

この情報を最初の問い合わせに書いておくと、各社から返ってくる回答の粒度がそろい、 概算の精度も上がります。決まっていない項目は「未定」と書いて構いません。

店の基本情報

  • 業種・業態
  • 想定客単価と席数
  • 営業時間とスタッフ人数
  • 希望するテイスト(参考画像があれば)

物件の情報

  • 所在地(区・最寄り駅)
  • 坪数と階数
  • スケルトン/居抜きの別
  • 契約済みか、検討中か

設備の希望

  • 使用予定の主要機器のリスト
  • 既存設備を流用したいか
  • 中古機器・施主支給の予定
  • 電気・ガスのどちらを主に使うか

予算とスケジュール

  • 内装工事にかけられる上限額
  • 機器を含む総投資額
  • 希望オープン日
  • 融資の申込状況

予算を伝えると足元を見られるのでは、と考える方もいますが、実際には逆です。上限額が分からないと、 会社側は仕様を決められず、提案も概算も出せません。「この金額でどこまでできるか」を聞くほうが、 現実的な提案を早く引き出せます。

名古屋の内装業者を比較する 掲載会社一覧を見る

FAQ

よくある質問

店舗内装の坪単価には何が含まれる?

会社によって含まれる範囲が違います。床・壁・天井の仕上げと造作までを坪単価とする会社もあれば、電気・給排水・空調まで含める会社もあります。厨房機器やサロン機器は別枠であることがほとんどです。坪単価だけで比べると誤解しやすいため、その金額に何が含まれ、何が別途なのかを必ず確認してください。

内装工事の費用はいつ支払う?

契約時に着手金、工事の中間で中間金、引き渡し時に残金という分割払いが一般的です。比率は会社によって異なり、3割・3割・4割といった形が多く見られます。開業資金の資金繰りに直結するため、支払い時期と金額を契約前に確認してください。融資を利用する場合は、入金のタイミングと支払い時期が合うかも確認が必要です。

見積もりは無料でとれる?

ヒアリングと概算見積もりまでを無料としている会社が多い一方、詳細な図面やデザインパースの作成から有料となる場合があります。当サイトに掲載している名古屋エリアの会社は、いずれも公式サイト上で見積もりの無料範囲を明示していませんでした。依頼前に、どこまでが無料でどの段階から費用が発生するかを確認してください。

予算が足りないときはどこを削ればいい?

客席の仕上材、造作家具の量、照明器具のグレード、看板のサイズは後から調整しやすい部分です。逆に、電気容量、給排水の位置、換気設備、動線は削ると営業に支障が出るうえ、後から直すと高くつきます。削る順番を間違えないことが、結果的に総額を抑えることにつながります。優先順位を内装会社に伝えれば、減額の提案を出してもらえます。

内装費用に使える補助金はある?

国や自治体の制度で、店舗改装や設備導入が対象になる場合があります。ただし公募時期、対象経費、要件は年度ごとに変わり、着工前の申請が条件になっているものもあります。工事を始めてからでは対象外になることがあるため、資金計画の段階で最新情報を確認し、必要に応じて商工会議所や専門家に相談してください。内装会社によっては情報提供や専門家の紹介に対応している場合があります。

相場より高い見積もりが出たら断るべき?

金額だけで判断せず、まず理由を聞いてください。物件の設備条件が悪く増設工事が必要、仕様のグレードが高い、他社が別途にしている項目を含んでいる、といった説明可能な理由があるかもしれません。理由を明確に説明できる会社であれば、仕様を調整して予算に近づける相談もできます。説明がない、または「一式」でしか出てこない場合は、他社と比較する価値があります。

COLUMN

関連コラム

このページの内容をさらに掘り下げた記事です。 比較ページでは書ききれない実務の手順や判断基準をまとめています。

コラムをすべて見る